遠近両用メガネって本当に便利?最適な使用でライフスタイルを快適に!

近年、日常生活でパソコンやスマホを見る時間が長くなっていて、近くや中間距離(50cm〜100cm)を見る場面がとても多くなっています。そんな現代の生活に適応し、サポートしてくれるのが遠近両用のメガネです。しかし、レンズの度数設定や使用環境に適応した設計のレンズでないと、ピントの合いづらさから「慣れづらい」「疲れる」と感じることも。

遠近両用レンズについて

ここでは、遠近両用メガネをより快適に使う為に知っておきたい基本的なポイントから、使用する上での注意点、メガネを作成する上での検眼の重要性、そして用途に合わせたレンズ選びまでを分かりやすくご紹介します。初めて遠近両用を検討している方はもちろん、既にお使いの遠近両用メガネを「もっと使いやすくしたい」と考えている際にも役に立つ内容となっています。

目次

  • なぜ遠近両用メガネが必要なのか?
  • 遠近両用メガネを使用する上での注意点とは
  • プロが手掛けるこだわりの検眼
  • 用途に合わせた遠近両用メガネのレンズ選び
  • 高機能な遠近両用メガネの作成を!

なぜ遠近両用メガネが必要なのか?

加齢に伴い、手元や中間距離は年々見えづらくなっていきます。そのような時期から多くの人は「老眼鏡」を使い始めたり、普段メガネを常用している人は、メガネを外して近くを見る場面が多くなっているでしょう。

しかし、現代の生活では視線を動かす作業が増え、違う距離感の対象物を同時に見る場面が増えてきました。仕事では、昔は周囲を見渡すに際に遠方と手元が見えれば良かったものの、今はデスクワークの中心がデジタル機器になった為、手元だけではなく、パソコンや複数のモニター、会議時にはスクリーン等と両立して見なければならないものが様々です。また、運転の時も昔は車を止めて地図を見ていましたが、現在はカーナビの利用が一般的です。遠方はしっかり見えていても、カーナビの距離は見えづらいのではないでしょうか。

このように普段の生活において、距離の異なる対象を瞬時に見る場面が多くなっています。老眼鏡ではその都度掛け外しが必要になり、煩わしさを感じることも少なくありません。こうした見え方の変化に対応し、どんなシーンでも快適な視界を保つために、遠近両用メガネは欠かせない存在となっています。

遠近両用メガネを使用する上での注意点とは?

見え方への慣れが必要

遠近両用レンズは、レンズの上から下にかけて度数が徐々に変化する『累進設計』になっています。一枚のレンズで遠くも近くも補正された便利なものである一方、度数が徐々に変化していくため、レンズ周辺部に歪みが生じます。その為、単焦点レンズのように一目で全域がくっきり見えるわけではなく、視線の動きに応じてピントを合わせていくことが必要になります。

初めて使用する時は、視野に慣れず、「ふらふらする」「距離感が違って見える」などの違和感が出ることがあります。これはまだ順応過程であり、個人差もありますが通常は2~3週間程度で脳が慣れて自然に使いこなせるようになります。

また、ここ数年で遠近両用レンズの進化は目覚ましく、十数年前と比べて格段に歪みは少なくなり、慣れやすく、使いやすくなっています。

度数設定やレンズ選択が合っていない

遠近両用を使用していて、以下の悩みがある方はいらっしゃらないでしょうか?

  • 使用している遠近両用メガネが見えづらくなり、目の検査をしたが視力の変化はなかった。それなのに何故か遠近両用メガネが見えづらい。
  • 視線を動かした時、ピントが合うのに時間が掛かる。
  • パソコン画面で見るデータ資料や表の細かい文字が見えにくい。
  • 白い書類やモニターの光、外出時の明るさがまぶしい。

これらの悩みの原因の一つには、目の調節力の低下が考えられます。度数が複雑に変化する遠近両用レンズでは調節力が低下していると、よりピントが合いづらく使いにくさを感じるのです。これは加齢による調節力の低下で近くのものが見えづらくなる一般的な「老視」と同時に、左右の目を内寄せして一点のものを見る『輻輳力』も低下しているためです。

この輻輳力が低下すると左右それぞれの見え方が正しくても、両目ではその左右の目で見た像が正確に重ならない現象が起こり、物がかすんだり、にじんだりして見えることからクリアな視界を得られないと考えられます。輻輳力の低下は若い方でも起こることがあります。

遠近両用レンズ

トリプル銀座では、この輻輳力の測定を行う際に両眼視測定を用いて検眼を行っております。そのデータをもとにクリアな視界で見える遠近両用メガネ作成のサポートをしております。

また、遠近両用を作成するにあたり『使用目的』は非常に重要となります。累進設計のレンズには、生活背景に合わせて特化したレンズの種類が様々です。その為、「どの場面での使用を最も必要としているのか」を考えてメガネを作成されることをおすすめします。当店でも検眼の際には丁寧なヒアリングをし、実際の使用シーンを想定した上で一人ひとりに最適な設計のレンズをご提案します。

正しいフィッティングやフレーム選びも重要

遠近両用レンズは、一枚のレンズの中で上部から下部にかけて度数が変化している為、フレームがわずかにずれてしまうだけでもピントが合わず、使いたい視野に目が正しく入っていないという問題が起こりやすいです。

着用時、メガネがしっかりした位置にきていないとせっかく遠近両用レンズをかけているのにフレームを動かしてしまったり、視線移動が大きくて疲れてしまったりと遠近両用の利便性が損なわれてしまいます。正しい度数設定も大切ですが、フィッティングも遠近両用の快適さを左右する非常に重要な要素の一つです。

フレームを選ぶ際も遠近両用に合うメガネの形状というものはあります。例えば、レンズの横幅は狭く、縦幅は適度に広いものを選ぶのが良いでしょう。横幅が狭いと周辺部に生じる歪みが抑えられ、また、縦幅が狭いと遠近両用レンズの性能を十分に生かせません。適切なフレームを選ぶことで遠くから近くまでの視界の移動が滑らかになり、レンズの性能を最大限に発揮できます。

遠近両用レンズのフィッティング

当店では数多くのフレームを取り扱っておりますので、一人ひとりに合った最適なメガネご提案しております。またフレーム作成時のフィッティングはもちろん、作成後アフターフィッティングもしっかりご対応させていただいております。

プロが手掛けるこだわりの検眼

遠近両用が使いづらい要因の一つにあった、「目の調整力」の低下。老視(ピント調節力の低下)もありますが、左右の目を内寄せして一点のものを見る「輻輳力の低下」も考えられることはあまり知られていません。

尚、遠近両用は遠くから近く、近くから遠くへと見る距離が変化する為、ピント調節と輻輳調節で対応しますが、輻輳機能にすこし衰えが出始めたときに、度数が複雑に変化する遠近両用レンズではうまく対応できません。この輻輳機能の衰えを補助し見やすくしたのが両眼視検査で作製する遠近両用メガネです。

●両眼視検査

一般的な視力検査では片目ずつ測定するため、左右の目で同時に見た時のそれぞれの目の働きを調べる事は出来ません。本来、人はものを見る時、左右の目を協力しあって良好な視力を得ていますが、左右の目がうまく協力しない場合があります。これが原因で、目の疲れや頭痛、肩こりなどの症状を起こす方が大変多いのですが、この原因に気付かない事がほとんどです。 よほど左右の目が協力できておらず、焦点が合わないなど大きなズレが無い限りほとんどの方は気付きません。

輻輳の説明画像1
遠くから
輻輳の説明画像2
近くへ視線を移すと一瞬ボケるが
輻輳の説明画像3
瞬時に調節してピントを合わせる

左右の目の動き方を左右同時に検査するのが両眼視機能検査です。この検査をもとに作成したものを両眼視メガネといいます。左右の目が自然に協力できるように調整することで、「遠くを見る→近くを見る」という日常の動きがとても楽になります。同じ度数でも、両眼のバランスが整っているかどうかで見え方の快適さは大きく変わります。だからこそ、まずは両眼視の状態を正しく知った上で遠近両用レンズを選ぶことが大切です。当店では、この両眼視の状態を検査し、一人ひとりの目に合わせたレンズをご提案しております。

用途に合わせた遠近両用メガネのレンズ選び

遠近両用レンズには、設計ごとに見え方の特性や得意とする距離範囲が細かく異なります。車の運転などの遠方重視、デスクワーク重視、あるいは室内全体を広く見渡したいなど、一人ひとり、日常でよく目にする環境で最適な設計は大きく変わります。

ライフスタイルや使用シーンに応じて、あなたはどの特性のものが適しているでしょうか...?

遠近レンズ

▶︎遠用重視

遠くの見え方を広く確保しつつ、手元も最低限見えるようにしたい時です。主に屋外での行動が多い方や、散歩、買い物、旅行など「遠方をよく見るシーン」が中心の方に向いています。遠方部分の視野が広い為、揺れや動きに対して違和感が少なく、初めて遠近両用を使う方でも比較的慣れやすいのが特徴です。手元重視ではない為、やや視野の狭さを感じることはありますが「自然な見え方で遠近を始めたい」という方にはおすすめです。

▶︎車の運転

運転中に必要となる「前方の遠方視」と「ナビやメーターなどの中間部」の両方を快適に見やすくした設計です。
スピードが出ている高速道路などでの遠方の視認性をしっかり確保しつつ、信号や標識、メーター類が見やすいように最適化されています。どちらかといえば「遠中」の設計です。
仕事の業務で運転される方、遠距離運転が多い方に非常におすすめなレンズになります。

中近レンズ

▶︎オフィスワーク(横か文章の上にオフィスワークの画像)

ノートパソコンやデスクトップ作業を中心に、手元から中間距離の視野を広く見えるようにした設計です。オフィスワークでは、画面と資料、机にある書類など大体が近~中距離の範囲に収まる為、この範囲がしっかり見えるだけでも作業効率が大きく上がります。

中間視野範囲が大きいことで画面も自然に見やすく疲労の軽減にもなるでしょう。処方値にもよりますが、遠方は全く見えないということもないのでそのまま外出も可能です。

遠近両用メガネでオフィスワーク

▶︎家庭内作業に

家事や洗濯など、家庭内の作業の中で視線を近くから中間距離へ頻繁に動かす場面では、中間距離の広い視野が確保された中近レンズがとても使いやすいでしょう。料理の場面では、キッチンの作業台から手元の食材、少し離れた場所に置いた調味料や家電表示など家事動作は大体が近~中距離の範囲で行われる為、この距離感がしっかり見えると作業工程もスムーズになり、ストレスフリーでしょう。

遠近両用レンズを家庭内で使用

近近レンズ

▶︎手元重視

細かい文字を読むことが多い、スマホ操作をよくするなど「近くを見る時間が長い方」」の為に、手元視野を大きく確保した設計です。新聞・読書・細かい手作業・スマホ操作などで近距離の視認性は欠かせません。近距離での負担軽減に優れており、長時間の作業でも疲れにくいのが特徴です。

「遠近両用だと手元が少し見づらいな」と感じる方でも、このタイプであれば広い視野が確保されている為、手元重視の用途で作成をお考えの方は非常に重宝します。

遠近両用メガネでスマートフォン

▶︎リモートワークにも

自宅でのリモートワークでは、パソコンの画面と手元の資料、キーボード、スマホなど視線を近距離の間で頻繁に動かすことが多くなります。近近レンズは、この距離帯を広くカバーできるように設計されているため、長時間のパソコン作業をされる方には目の疲れを少しでも軽減しながら作業を続けられる最適なレンズです。

オンライン会議の際に少し離れた画面の表情やテキストも見やすい為、通常の老眼鏡、手元専用メガネに比べると快適に作業しやすいでしょう。遠方は見えにくくなりますが、「家での作業環境をより楽にしたい」という方には、非常に相性の良いタイプです。

リモートワークでの遠近両用レンズ

当店での遠近両用レンズは、主にZEISS、ニコン、バリラックス、東海光学などの取り扱いがございまして、お客様の用途に合わせて最適な設計のレンズをご提案させておりますが、希望のメーカーがございましたらお気軽にご相談下さい。度数や症状等によりご希望に添えないこともございますが、できるだけご要望に応じた視野機能の各種累進メガネを作成いたします。

高機能な遠近両用メガネの作成を!

遠近両用メガネは、度数が合っているだけでは快適な見え方にはなりません。その人の目の状態や生活スタイルにあわせてレンズの設計から度数、フィッティングをしっかり調整することがとても大切です。当店では、両眼視検査を踏まえて、普段の生活でどの距離に不便さを感じているのかヒアリングを行い、用途に合わせた最適なレンズをご提案しています。そこから、各レンズメーカーの特性やグレードの違いを踏まえて、より歪みの少ない快適な見え方が得られるようにメガネを作成いたします。

初めて遠近両用をお使いになる方はもちろんですが、「以前作ったけど慣れなかった」「もっと快適に使いたい」という方も見え方の確認やメガネの調整などアフターも大切に、安心してお使い頂けるようにしっかりとサポートいたします。
毎日の見え方が変わると、暮らしの快適さも大きく変わります。遠近両用について気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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